客室
のQ&A一覧
客室露天風呂をうまく仕切りたい


「開放すればテラスに繋がり、閉めればプライバシーを保てるしつらえ」
開けた時と、閉めた時の、双方のよいところを活かしましょう
– ヒントとサンプル –
①建具を開放した姿と、閉めた姿の実例。(図1、図2)
②入浴しない時は建具を開放しておけば、テラスが広く感じられ、景色としても温泉宿らしくてよい雰囲気になる。(図3)


ベッド廻りのモバイル用コンセント配置位置


「使いやすい場所にコンセントを」
モバイル端末の充電コンセントは、目覚ましアラームを携帯、スマートフォンで使う場合が多いのでベッド廻りにあれば使い易い。
– ヒントとサンプル –
①家具用コンセントをヘッドボードに設けた例。使わないときはコンセントの差口は閉じるタイプを使用し、埃によるトラッキング現象を防ぐ様にしている。(図1)


客室の家電配線の工夫


「家電の電源廻りをすっきり納める」
TV、電話、オーディオなどの電源アダプタや配線余長コードが露出して見えてしまうと煩雑な印象を受ける。また清掃しづらい。
– ヒントとサンプル –
①TV台下に配線スペースを設け、コンセント、電源アダプタ、配線余長コードを収納(図1)
②棚板には空気抜きと兼用の配線孔キャップを取り付けて配線する。(図1)
③配線スペース背板の一部を取り外し可として、配線接続を行う。(図2)
④見えがかりには余分なものが露出せず、掃除もしやすい。(図3)


畳椅子によるリビング空間づくり


「畳の上の快適なくつろぎの場をつくる方法」
– ヒントとサンプル –
①窓際で家族や友人と団欒ができるよう、ソファベンチと肘掛ソファをセット。背面の和柄もアクセントです。(図1)
②ゆったりとお茶をしながら、脚を伸ばしてくつろいでいただけます。サイドテーブルもスッと近くに軽く引き寄せられます。(図2)
③すぐ脇にはベッドのあるシチュエーションでも、少し変わったソリのあるデザインの椅子とのコンビネーションです。(図3)


客室での食事のしつらえ


「テーマにあわせたシーンづくり」
利用するお客様のニーズに答える、オリジナルなしつらえ。
– ヒントとサンプル –
①リビングのくつろぎの中で、お食事をするような感覚。食事の際は腰あてを沿え、理想の態勢でいただけます。(図1)
②家族旅行、お部屋でわいわいとみんなでお食事を。周囲に気を使わず団欒の時をお楽しみいただけます。(図2)


テーマ性のある客室備品のしつらえ


「コンセプトを見せるおもてなし」
– ヒントとサンプル –
①楽しいお茶の時間をご提供。「淹れ方」のしおりも添えて、会話も広がります。(図1)
②和室の片隅にささやかなお化粧コーナー。素敵な手鏡もご用意し、ちょっと特別な気分を演出いたします。(図2)
③お茶棚をイメージしたしつらえ。障子との相性もよく和のホテルらしい雰囲気をつくります。(図3)


客室にいる時間を楽しくするテクニック


「窓辺に遊びの空間をつくる」
– ヒントとサンプル –
①ラタンのハンモックを吊るし、遊びの要素をつけました。(図1)
②270度見渡せるお部屋のサンルームに、二人でもゆったりできるお昼寝ベッドを置きました。(図2)
③窓枠にカウンターを設けてオーシャンビューの特等席をつくりました。(図3)


和室に似合うベッドのデザインテクニック


「和室のベッドルーム」
和室の一部にベッドを置く場合は、目線の低い畳から見て圧迫感のない工夫をすると良いです。
– ヒントとサンプル –
①板床の台の上にマットレスを置き、お布団のようなベッドのスタイルをつくりました。ナイトテーブル代わりにお膳を置いてもよいです。(図1)
②既存の和室のまま、床の間を改装しヘッドボードをつけました。横のラインを強調したデザインにし低めのプロショーションの印象にしました。(図2)
③やわらかい障子の光で圧迫感をなくしました。ヘッドボードの奥行きを広くし物を置けるようにして、ナイトテーブルをなくしました。(図3)


水屋周りのセッティングテクニック


「見せることと隠すことをうまく使い分ける」
インテリアに溶け込むよう、茶器類も家具のひとつとして考えるセッティングを行うと良いでしょう。
– ヒントとサンプル –
①お茶だけでなくシンクやバーコーナーを設けることで、贅沢なプライベートバーコーナーとなります。(図1)
②お茶や水屋のセットを必要な分だけ見せるようにセッティングします。雑多な雰囲気がなく、雰囲気良くデザインされている印象を作ることができます。(図2)
③見えるところには置かず、引き出しの中に収納します。すっきりと無駄のないデザインになります。(図3)


ベンチと兼用した下足入れ


「狭い踏込スペースでのやさしさ設計」
客室の踏込は、狭いスペースの中に機能を組み込むと煩雑に見える場合があります。
設置する下足入れを活用し、踏込の昇り降りに便利なベンチを組み込むと良いでしょう。
– ヒントとサンプル –
①下足棚の高さは、低い方の床から450程度程度あれば、上がった床面からも座りやすい高さになります。(図1)
②壁に手すりも設置すると、動作しやすくなるため、おすすめです。(図1)


客室テラスのサービスルート確保


「隣り合う客室テラスで、効率的に清掃を行える仕組み」
客室のテラス・露天風呂の清掃は、通常1室ごとに行うため、時間がかかってしまいます。
– ヒントとサンプル –
①客室外部テラスを連続して清掃が行えるよう、界壁にサービス用の低い扉を設けて、作業時間の短縮化を図りました。(図1~2)
②扉の高さは1300とし、普段は扉として目立たないように、デザインを工夫しました。施錠も必要です。(図1~2)


ロッカーの傷防止策


「木目の扉を傷つけない、取手のアイデア」
脱衣ロッカーなど、つまみや引手の形状によっては、扉を開け閉めするときに、表面材である練付け材やポリ合板に爪があたり、傷つきやすくなります。
– ヒントとサンプル –
①開けると抜けない鍵を選び、引手代わりにすると、扉表面に爪があたりにくくなります。また、根元は鍵の受け金物なので、爪が当たっても傷になりにくいでしょう。(図1~2)
②扉の表面材を強度の高いメラミン化粧合板にすると良いでしょう。(図1~2)
③引手をプラスチックや金物などの大きめのものにする方法もあります。


テラスによる広がりと開放感の演出


「客室を広く見せ、且つ開放感を得る」
窓の外に広がっていた無機質な屋上を利用しつつ隠します。
– ヒントとサンプル –
①無機質な屋上が広がっていた窓のそとのスペースを必要なだけ取り込み、テラスとして部屋と一体化させます。(図1~2)
②いらない分を杉板で目隠しし、雑木林の景色を生かします。(図2)
③腰窓をはき出し窓に変え、テラスと開放感を得た事例。(図3)


客室トイレの流水音対策


「節水型便器には流水音が大きいものがあります」
現在の便器は、節水型のものが多いのですが、使用水量を少なくするために、排水を吸い込む音が大きい器具があり、寝室に近いところにトイレがある場合、夜中に安眠を妨げられる可能性があります。(図1)
– ヒントとサンプル –
便器の機種を選定する前にショールームで流水音の確認をしたり、プランニングをするときにトイレの位置を寝室からできるだけ距離をとったり、防音処理をするように留意しましょう。
例えばTOTOでは、
(図1)…良く使うネオレストは節水型のため、流水音はかなりします。その対策として、水を流すときに、便フタが自動で閉まるものがあります。ネオレストハイブリッドシリーズ AH、RHタイプなど。
(図2)…より静かさを求めるならば、静音タイプのワンピース便器があります。ただし、洗浄水量は節水型に比べると多くなります。


大浴場脱衣室に設置される電気機器についての注意点はありますか?


入り口に設置される下足入れに殺菌灯を設置しましょう。常に清潔なスリッパを履いて頂けます。
脱衣室内には、マッサージ機、扇風機、くし殺菌庫、ドライヤー等があります。ドライヤーについては電気容量が大きいため単独回路にします。


踏込廻りの設備・機器はどのようなものが必要ですか?


廊下側にはルームナンバー、名札、チャイム、等が必要になります。
サイン類や鍵穴が暗くて見えない場合があるため、適所に照明を設置します。
客室側には避難経路サイン、ドアガード、戸当り、ドアスコープ等の有無の確認が必要。
食事の部屋出しを行なう場合、部屋内にお膳を置ける棚を配置します。
下足入は館内履き以外の履物の収納の有無、女性用ブーツの収納スペースの確認が必要です。
最近は式台、框がキャリーケース(キャスター付バッグ)で傷つけられる場合が多く見受けられます。石にするなどの材種の検討が必要です。


清掃のしやすさで心がけることはありますか?



服入の寸法はどのように考えますか?



押入の大きさはどのようにしていますか?





使いやすい洗面所はどのような機能があるでしょうか?


カウンターは3方立上がりとすると清掃しやすく、汚れが目立ちません。
脱衣かごやタオルバーのスペースを考える。スイッチ付きのホカホカハンガーを設置するのが望ましい。
寒い地域では床暖房や曇り止め鏡ヒーターの敷設を検討する。
アメニティーやドライヤー類の置き方を露出にするか、引出にしまうか等の検討は設計時にしておくとよいでしょう。




スイッチ・コンセントについて考慮しておくことはありますか?


昨今、枕元に携帯電話の充電器用コンセントを設置することが多いです。
TV、電話、コンポ、冷蔵庫、加湿器、照明スタンド、アロマポットなどの有無、配置を確認します。
サービス用に一括スイッチを踏込に取り付ける。お客様の目が届かないようH1800~2000程度が望ましい。


空調機器の設置位置について。



客室内バリアフリーに注意すること。

